この度、第32回日本糖尿病合併症学会を東京都新宿区の京王プラザホテルで主催(2017年(平成29年)10月27日~29日)することになりました。市立札幌病院眼科・今泉寛子部長が主催される第23回日本糖尿病眼学会との共同開催です。
本学会は基幹となる日本糖尿病学会の唯一の分科会として位置付けられ、長年にわたり糖尿病の合併症-なかでも多くは細小血管障害としての腎症や末梢神経障害、そして動脈硬化を背景に有する大血管障害、さらには国民の高齢化にともない糖尿病症例においても頻度が増加している認知症、感染症、骨代謝異常やフレイルなどについて、主に内科系の立場から専門的な討議を重ねてきました。またここに2012年(平成24年)からは、網膜症などの眼合併症について、主に眼科系の立場から専門的な討議を進めてきた日本糖尿病眼学会との合同開催が、定期的に行われてきています。
そこで今回の合同学会では共通のテーマを、「チームで結ぶ輪と和」と致しました。診療に携わる内科系や眼科系などの臨床医はもとより、先進的な医療を担う研究者、そして日頃の療養生活を支える多職種の医療従事者の方々によるチーム医療の円滑な推進が、糖尿病合併症の予防と管理には必須です。すなわち一人一人の症例を中心にして皆が集って「輪」を作り、そして「和」を成して医療の成果へと「結」び付ける真摯な姿勢を、今回のテーマとそのシンボルマークのなかに投影しました。チーム医療の4本の柱、「研究チーム」、「診療科チーム」、「臓器チーム」、「療養チーム」を基本として、それぞれの柱に両学会による合同シンポジウムを配置するとともに、「合併症」ならびに「眼」独自のシンポジウムを交えて、全体のプログラムを織り成す予定としています。
これらのシンポジウムに加えて、特別講演、教育講演、ならびに内科系と眼科系の双方に関連する論点の興味あるディベート、そして意見交換のための会場につきましては、これらの会場が許す限りの全ての機会に、双方のそれぞれの学会に登録の方々に自由にご参加頂けるように、最大限の工夫を致したいと考えております。また今回の合同学会では初めての企画として、眼科側から「今までの糖尿病眼科手術の変遷」を、そして内科側から「今までの糖尿病治療の変遷」を同時に語っていただく「Back to the Future」のコーナー、さらには市民公開「症例検討会」の開催も予定していますので、どうかご期待いただければと存じます。
重ねまして多くの皆様方のご参加とご協力を、心よりお願い申し上げます。
このたび、第23回日本糖尿病眼学会総会を担当させていただくことになりました。最近2回の総会と同様、杏林大学の石田均教授が主催される第32回日本糖尿病合併症学会との合同開催となっております。
糖尿病網膜症は現在我が国の失明原因の第2位で、特に働き盛り世代の視力障害の原因として重要な疾患となっています。糖尿病眼学会は網膜症、視神経症、角膜症、血管新生緑内障、眼筋麻痺、白内障など糖尿病に関わる眼合併症について、診療科や職種を超えて議論をかわし、失明につながる合併症を克服することを目指しています。
今回の眼学会総会のプログラムは前回から発足しました高村佳弘先生(福井大)を委員長とするプログラム委員会の先生方のご支援のもと作成しております。特別講演は眼科からは大阪医大の池田恒彦教授、内科からは横浜市大の寺内康夫教授に、教育講演は慈恵医大の宇都宮一典教授にお願いしております。シンポジウムは「糖尿病と脈絡膜」、「糖尿病診療に注意を要する網膜症以外の眼合併症」の2題で、教育セミナーでは「光凝固」をとりあげ、興味深いセッションになることと思います。メディカルスタッフを中心としたセミナーも企画しています。
今回の総会からメディカルスタッフ奨励賞が創設されます。これはメディカルスタッフの方々に一般講演で発表していただき、優秀な演題を表彰するというものです。副賞もありますので、メディカルスタッフの方々からの多くの演題をお待ちしています。
さて、今回の合同学会の共通テーマは「チームで結ぶ輪と和」です。合同学会の利点を生かした合同シンポジウム、ディベート、また、特別企画や市民公開症例検討会など準備委員会で討論を重ねて、企画しています。登録の皆様にはどの会場へも自由に参加していただき、討論していただけるよう、工夫していきたいと考えております。眼合併症だけではなく、糖尿病のすべての合併症に関する情報を得られる絶好の機会になると存じます。
多くの皆様のご参加をお待ちいたしております。どうぞよろしくお願いいたします。
(株) MAコンベンションコンサルティング内
〒102-0083 東京都千代田区麹町4-7
麹町パークサイドビル402
TEL:03-5275-1191 FAX:03-5275-1192
E-mail: